後付けの自動施錠(スマートロック)は、そのほとんどが乾電池で動作しています。そのため、導入を検討する際に多くの人が不安に思うのが、「もし電池が切れたら、家に入れなくなるのではないか」という点でしょう。結論から言うと、現在のスマートロック製品は、この電池切れ問題に対して、何重もの対策が施されているため、過度に心配する必要はありません。まず、第一の対策として、ほとんどの製品に「電池残量低下の通知機能」が備わっています。電池の残りが少なくなってくると、本体から警告音が鳴ったり、スマートフォンアプリに「電池を交換してください」という通知が届いたりします。この通知を見逃さずに、早めに電池を交換すれば、突然電池が切れてしまうという事態は、まず起こりません。製品にもよりますが、電池の寿命は、一日に十回程度の使用で、半年から一年以上持つものが主流です。次に、万が一、通知に気づかずに完全に電池が切れてしまった場合の対策です。多くのスマートロックには、外部から一時的に電力を供給するための「非常用給電端子」が設けられています。これは、本体のどこかにあるUSBポート(多くはMicro USBやUSB Type-C)に、モバイルバッテリーなどを接続することで、一時的にスマートロックを起動させ、解錠できるようにする機能です。この機能を使えば、たとえ電池が空になっても、モバイルバッテリーさえあれば締め出されることはありません。そして、最終的な安全策として、ほとんどの後付けスマートロックは、既存の鍵穴を塞ぐことなく設置されます。つまり、物理的な「元の鍵」を使えば、スマートロックの電池の状態に関係なく、いつでもドアを開けることができるのです。これが、電子機器のトラブルに対する、最も確実なバックアップとなります。このように、後付け自動施錠は、「事前通知」「非常用給電」「物理キー」という三重のセーフティネットによって、電池切れのリスクから守られています。製品を導入する際には、これらの機能がどこにあり、どうやって使うのかを、取扱説明書で一度確認しておくだけで、より一層安心して、その便利さを享受することができるでしょう。